第三回金環日食シンポジウム 発表資料

先週土曜日の4月21日、三鷹国立天文台で開催された「第三回金環日食シンポジウム」に参加してきました。
そのポスターセッションに参加しましたので、その資料を掲載します。
内容は先の「わんくま名古屋」から日照網膜症に関する部分を切り出した上でもう少し拡充したものです。

発表資料:皆既日食観測での日食網膜症の罹患について(PDF/739KB)

2009年7月に皆既日食がありましたが、私はこの日食を飛行機から観測する機会に恵まれました。
地上が大雨の中、私たちは皆既をはっきりと観測することができましたが、その代償に日食網膜症を患ってしまったわけです。
文字通りの痛い目を見ましたので、来月の金環日食ではそうなる人が出ないことを祈って参加しました。

日食観測って、正しく行えばかなり安全であると思うんです。
が、不適切な観測をすれば文字通り目を焼いてしまいます。
病気を患うのはある程度仕方のない部分もありますが、日食網膜症は100%自業自得で、避けようと思えば避けられる障害です。
どうか皆様、目を大切に。

さて、会場でよく聞かれた質問。

・完治したのか
 ⇒ 少なくとも、視野や視力に影響はありません。が、疲労や脱水症状、強い光を見たりすると目の奥がうずきます。実は徹夜明けで、シンポジウム中も目が痛かったりorz

・太陽を直接見たのか
 ⇒ 少なくとも私は、直接見た覚えがありません。しかしフィルタは能力が保証されている(後でスペクトル取ってもらった)ので、不適切な観測に依ることはまず間違いありません。

以上二点がよく聞かれました。